10min・古典『竹取物語』2
「10min」という番組は『竹取物語』からスタートしましたが、その内容の続きをこっそりお知らせしましょう。
知っているようで、意外と忘れているストーリーに「へぇ~」と思うことが沢山ありますよ!
★★★
かぐや姫には不思議な力がありました。手のひらにも乗るほど小さかった赤ちゃんは、たった3ヵ月で、美しい大人の女性に成長してしまいます。おじいさんは竹林で金が入った竹を見つけることが重なり、だんだんお金持ちになっていきました。その上、家の中は不思議な光で満たされます。おじいさんの気分がすぐれないときも、かぐや姫を見ればすぐに回復しました。
★現実離れした奇妙な現象の数々。かぐや姫は一体何者なのでしょうか?考えれば不思議な主人公です。
美しい姫に、富も地位もある男性たちから、結婚の申込が殺到しました。しかし、かぐや姫はかたくなに結婚を拒みます。
★この物語が書かれた平安時代の初めは、貴族が特権階級として、政治や経済の場で活躍していました。そんな時代、社会の頂点に立っていたのが「帝(みかど)」、つまり、天皇です。いかに帝に近づくか、いかに帝に認めてもらえるか。それが、当時の貴族たちの最大の関心事でした。かぐや姫は、そんな当時の社会の常識からも自由な存在として描かれます。
ついに、かぐや姫のうわさは帝にも伝わり、声がかかります。帝は、自らかぐや姫のもとへ出向き、結婚を迫ります。「許すものか」と言って連れていこうとする帝に、かぐや姫は、「私がこの世界に生まれたのなら帝の思い通りにもなりましょうが、そうではありません」と答えます。それでも帝が無理やり連れ去ろうとしたそのとき、かぐや姫は突然消え失せ、影になってしまいました。
★不思議な力を持ち、帝からの結婚の申し出さえ断ったかぐや姫。その正体は、つかのま地上を訪れた、月の人だったのです・・・
